大阪市生野区で窯業系のサイディング外壁の塗り替え塗装工事の施工事例です。日本の戸建て住宅で最も多く外壁材に使用されているのがこの窯業系のサイディングボードで、当社でも塗り替え工事の約70%が、この窯業系のサイディングボードの建物になります。このサイディングボードの外壁塗装工事の施工工程や手順です。サイディングのメンテナンスについては下のリンク先をぜひご参考にして下さい。
サイディング外壁の塗装メンテナンスの必要性について
サイディングの外壁塗装工事前
窯業系のサイディングボードの浮きや反り、チョーキング現象、塗膜剥離、コーキングの劣化などの症状がみられると、そろそろメンテナンス時期に差し掛かってきていると考えて差し障り無いと思われます。下の写真は築年数が12年になる、外壁塗装工事前のサイディング外壁です。チョーキングが発生し、コーキングの欠落や破断などの原因で、漏れが発生しボードの浮きや反りなども起きています。
コーキング(シーリング)工事
足場組み工事後に最初にする工程が下の写真にあるコーキング(シーリング)工事です。窯業系のサイディング外壁材で施工された建物の場合、ボードの目地やサッシ廻り、入り隅、など至る所に施工されているコーキング(シーリング)材で防水性や水密性を確保している為に、経年劣化で破断や欠落、隔離したコーキング(シーリング)の改修は必須の工程になります。下の写真は今回の施工に使用したオートンサイデイングシーラントです。オートンサイディングシーラントは、ハウスメーカーなどにも使用されている実績のあるコーキング(シーリング)材で、可塑剤を含まないのでブリード現象(汚染)を起こす可能性が極めて低いコーキング(シーリング)材です。コーキング材について詳しくは下のリンク先をぜひご参考にして下さい。
下の写真は今回の現場で実際にオートンサイディングシーラントを施工している写真です。サイディングボードの目地や開口部のサッシ廻り、入り隅、軒天の取り合いや破風板・軒先鼻隠しの継ぎ目など、基本的には現況施工されている箇所は全て改修します。
施工手順は縦目地はコーキング(シーリング)の撤去、養生、プライマー、コーキング(シーリング)の充填の工程で作業していきます。
コーキング(シーリング)の施工部位
実際に住まわれている建物にどれ位コーキング(シーリング)が施工されているかなかなか分かりずらいと思います。お見積りにコーキング(シーリング)工事の項目が入っていてもそれが建物全部を施工するのか、又は一部分だけなのか分からない場合があると思います。この現場の写真ではありませんが、下の写真は1軒の建物にどれ位のコーキング(シーリング)が施工されているかわかり易いと思います。色の付いたテープで養生している箇所全て施工する所です。コーキング(シーリング)の施工箇所については下のリンク先をぜひご参考にして下さい。
下の動画は当社で実際にサイディング外壁にコーキング(シーリング)を施工している動画です。ぜひご参考にして下さい。
高圧洗浄工事
次の工程は、サイディング外壁やカラーベスト屋根の高圧洗浄工事になります。外壁に付いた埃やカビ、コケ、チョーキングの粉や汚れなどの時間をかけて、丁寧に洗い流します。又、屋根・外壁以外にもベランダ土間や軒樋の裏側、シャッターボックスにサッシなども一緒に洗います。
外壁の高圧洗浄は下の動画を是非ご参考にして下さい。
サイディング外壁のシーラー塗装工事
次の工程は、サイディング外壁のシーラー塗装工事です。今回サイディング外壁の下塗りには、アステックペイントの「エポパワーシーラー」を塗装しています。エポパワーシーラーはエポキシ樹脂系の下塗り材で、防カビ性や付着性に大変優れた下塗り材で、当然上塗り塗料との密着にも大変優れています。
サイディング外壁の中塗り塗装工事
次の工程は、サイディング外壁の中塗り塗装工事です。今回サイディング外壁の中塗り塗装にはアステックペイントの「超低汚染リファイン1000Si-IR」を塗装しています。超低汚染リファインSi-IRは、無機成分の配合により、緻密で強靭な塗膜を形成し、粒子の細かい汚染物質さえも突き刺さりにくく、長期に渡って美観を維持します。
サイディング外壁の上塗り塗装工事
次の工程は、外壁の上塗り塗装工事です。上塗り塗装には塗膜が乾燥後に、中塗りと同じ塗料を塗装します。超低汚染リファインSi-IRは無機成分が持つ極めて優れた親水性(水となじみやすい性質)により、塗膜に汚れが付着しても、塗膜と汚れの間に雨水が入り込み、汚れを洗い流します。又、カビや藻の発生を抑え、長期間の美観保持に貢献します。
付帯部の塗装
次の工程は、付帯部の塗装になります。軒先鼻隠しや破風板、雨戸、雨樋、シャッターボックスなどの塗装には、日本ペイントの「1液ファインシリコンセラUV」を塗装しています。1液ファインシリコンセラUVはシリコン樹脂で、サイディングボードや鉄部、FRP、硬質塩ビ部等の塗り替えに幅広く適用出来る塗料です
ベランダアルミ手摺の脱着工事
次の工程は、ベランダのアルミ手摺を脱着し雨漏れ箇所の補修をしました。一部雨漏れを起こしている箇所があり、散水テストで場所を特定し補修しています。
下の写真は、コーキングが劣化した箇所とアルミ手摺の突合部分の施工が甘かった為、その部分から雨水が入り込み、柱が腐朽した写真です。
下の写真の工程で、ベランダアルミの手摺りを脱着し、雨漏れ箇所の補修をしています。
ベランダ防水工事
次の工程は、ベランダ防水工事です。今回施工した戸建て住宅のベランダは、現況FRP防水で施工されているベランダです。通常当社では、防水層のひどい浮きやガラス繊維のひどい劣化が見受けられない場合、FRPのトップ塗装を施工します。ベランダ土間をディスクサンダーなどで研磨、アセトンで清掃、プライマー塗布、FRPトップ塗装の施工手順になります。
サイディング外壁塗装工事の完工
サイディング外壁塗装工事の完工写真になります。サイディング外壁の浮きや反りなども綺麗に収まり、塗装もすごく気に入って頂き、施主様にも大変喜んで頂けました。
<3>カラーベスト屋根の板金錆止め塗装工事</3>
次の工程は、カラーベスト屋根の板金錆止め塗装工事になります。錆止め塗装には日本ペイントの「1液ハイポンファインデグロ」を塗装しています。1液ハイポンファインデグロは、エポキシ樹脂の錆止め塗料です。錆止め塗装は、金属部の錆の発生を抑制すると共に、上塗り塗料の密着性を高めます。
カラーベスト屋根のシーラー塗装工事1回目
次の工程は、カラーベスト屋根の下塗り塗装1回目です。カラーベスト屋根の下塗り塗装には、SK化研の「マイルドシーラーEPO」を塗装しています。マイルドシーラーEPOは2液のエポキシ樹脂のシーラーです。
カラーベスト屋根のシーラー塗装工事2回目
次の工程は、カラーベスト屋根の下塗り塗装2回目です。カラーベストの基材はスレートで吸水性が高く旧塗膜の防水性能が低下すると、雨水などはカラーベスト基材に浸み込みます。シーラーも液体なのでカラーベスト基材に浸み込む為に、今回の様に、築10年を越えるカラーベスト屋根を塗装する場合、1度のシーラー塗装では浸み込み、表面にシーラーがあまり残らない場合があり、そのまま上塗り塗装をすると早期の塗膜剥離などの原因になる為、もう一度シーラー塗装をする必要があります。下の写真のようにカラーベスト屋根のシーラー塗装は、基材への浸み込みが止まるまでシーラーを塗装するのが基本です。当社では、10年を越えるカラーベスト屋根のシーラー塗装は、2回塗り塗装が基本です。
カラーベスト屋根のシーラー塗装については下の動画を是非ご参考にして下さい。
カラーベスト屋根にガイナ塗装工事1回目
次の工程は、カラーベスト屋根にガイナ塗装1回目です。カラーベスト屋根の上塗りには、日進産業の遮熱・断熱塗料「ガイナ」を塗装しています。今回、上塗り塗料のガイナを3回塗装します。1度目の塗装は色を替えて塗装しています。
カラーベスト屋根にガイナ塗装工事2回目
次の工程は、カラーベスト屋根にガイナ塗装2回目です。ガイナは球体のセラミックに侵入した太陽光に含まれる赤外線は、球体のプリズム効果により、反射と屈折を繰り返し、屋内に侵入するエネルギー量を減少させていきます。
カラーベスト屋根の縁切り工事
次の工程は、カラーベスト屋根の縁切りです。カラーベスト屋根の塗装は適切な縁切りを施工しない場合、塗装後に雨漏れを起こす場合があります。屋根全体が塗膜で覆われ、カラーベストの裏に廻った雨水の抜け道が無くなり、カラーベストを止めている釘を伝って雨漏れを起こします。今回カラーベスト屋根の縁きりには、セイム社のタスペーサー01をW工法で施工しています。カラーベスト屋根の縁切りは下のリンク先をぜひご参考にして下さい。
カラーベスト屋根の縁切りについては下の動画もぜひご参考にして下さい。
カラーベスト屋根にガイナ塗装工事3回目
次の工程は、カラーベスト屋根にガイナ塗装3回目です。ガイナは塗装後の塗膜は特殊セラミックが約80%になり、この特殊セラミックが遮熱性や断熱性、耐久性に影響します。ガイナを3回塗装する事で、出来るだけこれらの性能を引き出せるように、当社ではカラーベスト屋根のガイナ塗装は3回塗りが標準です。
カラーベスト屋根にガイナ3回塗装工事は下の動画もぜひご参考にして下さい。
カラーベスト屋根にガイナ塗装完工
下の写真はカラーベスト屋根にガイナ塗装工事の完工写真です。屋根の塗装も綺麗に仕上がり、施主様にも大変喜んでいただけました。