ペイント一番「作業日記」
大阪市住吉区で雨漏りしたALCの目地や窓周りのシーリング改修工事‐ペイント一番
大阪市住吉区で、雨漏りしたALC外壁の目地や窓周りのシーリング改修工事の施工例です。
ALCは幅約600mm、長さ約3000mmのパネルを組み合わせた外壁材で、各パネル間や開口部の窓周り、パイプ類や換気口などの貫通部、ベランダ手摺とALCの取り合いなど至る所に隙間が出来る為、雨水が入らないように柔軟性のあるパテのようなものがシーリング材です。
ALCには透湿性防水シートのような2次防水が無いため、シーリングの経年劣化は、雨漏りなどのトラブルに繋がる場合があります。
実際にこの現場で施工したALC外壁のシーリング改修動画
窓周りや面台のシーリングは全て撤去して打ち替え工法で、目地や貫通部などは全て増し打ちで仕上げています。
シーリングの改修部の総数は800mを超えています。
施工前のALCシーリング部の劣化
先ず目地のシーリング部の亀裂です。
特に横目地のシーリングの劣化は要注意で、壁伝いに流れる雨水はほとんどが横目地に流れ込みます。
続いて、開口部の窓周りのシーリングの劣化で最も雨漏りの原因になります。
続いて貫通部で、ここも窓周りと同じくALC外壁に穴をあけている為、シーリングの劣化は即雨漏りに繋がり、又、酷い場合は穴をあけた後、後処理をしていない業者もある為、要注意です。






エアコンの化粧カバー取り外し
先ず、エアコン化粧カバーの取り外しです。
エアコンの化粧カバーは、ALCの横目地や入隅、窓周りなどのシーリングと干渉する為、シーリング改修時に取り外し、塗装を塗り終わった後に取り付けます。
これで化粧カバーの裏面のシーリングも塗装も施工出来ます。


窓周りのシーリング撤去
ALC外壁の雨漏りの原因は、窓周りのシーリング劣化からが最も多いので、窓周りのシーリング改修は打ち替え工法で施工する事をお勧めしています。
増し打ち工法で施工する塗装店もあるようですが、その場合シーリングの厚みが1mmもつかない為、少しの振動や捻じれなどですぐに剥離する為、ほとんど意味のない工事になります。




窓周りのシーリング撤去後
窓周りのシーリング撤去後の写真です。
窓周りだけでなく、窓の面台のシーリングも撤去して打ち替えます。
面台は窓を止めれいるビスがある為、ビスを伝って雨水は入り込む可能性があります。




プライマー塗布
続いてプライマーの塗布作業です。
プライマーは、ALC素地とシーリング材の密着性を高めます。


シーリング材の充填
続いて目地や撤去後の窓周りなどに、タップリとシーリング材を充填します。
今回使用したシーリング材は、コニシ株式会社の2成分型ウレタンノンブリードタイプの「ビューシール6909」です。
ビューシール6909は、ALCやパワーボード外壁に最適なシーリング材で、適応していないシーリング材を使用した場合、外壁材を痛める事もあります。


充填したシーリングの仕上げ
最後に、充填したシーリング材の仕上げ作業です。
仕上げ作業がキッチリと出来ていないと、塗装後の美観も思わしくない事になる為、通常経験豊富な職人が仕上げます。


大阪市住吉区でALCのシーリング工事完成